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マンガ『チェンソーマン』の作者として知られる『藤本タツキ』先生が、新作読み切りマンガ『ルックバック』を公開しました。
読んだ方の中には、ルックバックの考察や、意味が知りたい方も多いのではないでしょうか。
また、don’t look back in angerの和訳も気になりますよね。
という事で今回は『ルックバックの考察・意味まとめ!don’t look back in angerの和訳も!』と題して紹介します!
目次
藤本タツキ先生はネットで読めるマンガ誌『少年ジャンプ+』で、ルックバックという新作読み切りマンガを公開しました。
143ページに渡る長編となっており、面白くて切ないと話題ですよね!
そんなルックバックの内容に関して、考察していきたいと思います!
マンガは下記のリンクから読めます。
ルックバックが公開されたのは2021年7月19日で、京都アニメーションが放火されたのは2019年7月18日です。
ちょうどルックバックが公開されたタイミングで、京アニ放火から2年が経っていますよね。
ルックバックという作品は、藤本タツキ先生による京アニへ向けた追悼の念がこもった作品ではないでしょうか。
ルックバックの内容も、京本が通っていた大学に通り魔殺人犯が現れ、12人死亡で3人重傷という被害が出ています。
放火と通り魔という内容の違いはありますが、シチュエーション的に似ているように感じますよね。
また、ルックバックの1ページ目の教師が『学年新聞配るぞー』と言っているコマの右上に『Don’t』という文字が写っています。
そして1番最後のコマの左下には『In Anger』の文字が見えます。
最初と最後の言葉を組み合わせると『Don’t In Anger』となります。
この組み合わせた言葉を聞いて、あの有名な曲を思い出す方も多いのではないでしょうか。
その曲というのは、イギリス出身バンド『Oasis(オアシス)』が手掛けた『Don’t Look Back In Anger』です。
Oasisの中でも有名で人気の曲ですので、知っている方も多いのではないでしょうか。
このDon’t Look Back In Angerという曲は、2017年に起きたイギリステロ事件に関する集会で、追悼を込めて大合唱が起きた事で有名ですよね。
この事から、ルックバックは京アニへの追悼の念が込められた、藤本タツキ先生の渾身の作品だという事が考えられます。
ルックバックには、随所にチェンソーマンを連想させるコマがいくつかありました。
それらをご紹介します!
このように、ルックバックにはチェンソーマンに出てきた扉や、登場人物の表情やポーズがオマージュされている事が判明しました。
これはチェンソーマンの読者にとって嬉しいですよね!
京本が亡くなった後、藤野は別の世界線で京本の部屋に向かいました。
マンガの切れ端が扉の隙間から入ってきて、京本がそれに気付くシーンは、まさに映画の『インターステラー』と似たシーンですよね!
藤本タツキ先生は過去にも『ファイアパンチ』という作品でも、インターステラーのオマージュを行っています。
いろいろな要素を取り入れてくれる藤本タツキ先生の作品は、とても面白いですよね!
主人公の藤野が別の世界線を思い描いていた時、藤野が京本を助けて救急車に搬送されるシーンがありました。
あの場面は映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のオマージュだと考えられます。
このように、最後のコマにはワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのジャケット写真があります。
藤本タツキ先生の遊び心が表れていて、読んでいてワクワクしますよね!
Weblio英和辞典によると、ルックバックの意味は『振り返って見る』『追憶する』といった意味があるようです。
この意味を踏まえたうえでルックバックを思い返すと、主人公の藤野は京本に出会ってしまった事、マンガの世界へ引き入れた事に対して、後悔している描写がありましたよね。
また、京本が死んだのも自分のせいだと責めていた描写もありました。
そして過去を振り返り、京本と出会わずに過ごす世界線を妄想していましたよね。
この出来事は、藤野にとって衝撃的でショックの大きい出来事だった事が分かります。
しかし、過去を振り返り前を向いた藤野は、連載を休止していた『シャークキック』の連載を再開させています。
この事から『人は誰しも過去を振り返り後悔するが、前を向いて進んでいくしかない』という、藤本タツキ先生のメッセージが込められた作品が、ルックバックなのだと考えられます。
京アニ放火への追悼が込められていると最初に考察しましたが、前を向いて進んでいくというメッセージは、京アニへ向けたメッセージなのかもしれませんね。
don’t look back in angerを和訳すると『怒って過去を振り返るな』という意味になります。
もう少しルックバックに寄せた和訳をすると『過去の出来事に対して怒っちゃいけない』という和訳がピッタリでしょう。
これは主人公の藤野が、京本に対して後悔の念を抱いている事に対して向けられたメッセージだと思いますが、過去に怒っても現実は変えられませんよね。
過去に怒らず受け入れたうえで、前を向いて生きていくというメッセージが込められているのでしょう。
これは作中の藤野に向けたメッセージでもあり、現代に生きる全ての人間に向けてのメッセージなのではないでしょうか。
今回は『ルックバックの考察・意味まとめ!don’t look back in angerの和訳も!』と題して紹介しました!
読んだ方は分かると思いますが、143ページがあっという間に終わってしまいましたよね!
それだけマンガの世界に引き込まれたという事ですので、藤本タツキ先生が天才と呼ばれる理由が分かった気がします。
また、この作品をきっかけにチェンソーマンを読み始める方がいると思いますので、今後も藤本タツキ先生の人気は衰えないでしょうね!
最後まで読んでいただきありがとうございました。