9月入学(新学期)のメリットデメリットは?問題点や影響はなに?

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新型コロナウイルスの感染拡大により、緊急事態宣言が発令されたことで、全国で休校となる学校が相次いでいます。

これによって、学業の遅れが心配されています。

夏休み返上で授業をするべきといった意見もある中、浮上している案が「9月入学(新学期)」です。

 

9月入学(新学期)にすることで様々な影響が出そうですが、どんな課題があるのでしょうか?

そこで今回は、9月入学(新学期)のメリットデメリットについて調べてみました。

 

 

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1.9月入学(新学期)のメリットは?

 

1.学習格差を埋められる

今回の9月入学(新学期)のメリットはなんといっても学習格差を埋められること問題です。

コロナウイルスの影響によって学校が休校になったことで、児童・生徒は自宅での学習を余儀なくされています。

しかし、やはり自宅で自習するだけという状況では十分な学習時間を確保できていないようです。

 

EdTechZineによると、休校中の高校生300人へのアンケートで1日の学習時間を調査したところ「1~2時間」が最も多い結果となったようです。


引用元:EdTechZine

さらに、オンライン授業を実施中または実施予定と答えた高校生は30%程度であったとのことです。

引用元:EdTechZine

やはり、「自粛中なので自宅で学習してください」と言われてもそう簡単に集中して何時間も学習時間を確保するのは難しいようです。

家では勉強できない、仕事できないといった経験がある人も多いと思うので、この統計結果は納得ですね・・・。

 

つまり、現状すでに学習の遅れは出始めていると考えてもいいのかもしれません。

しかし、9月入学であれば、休校していた時間をそのままずらすことができるので、この学習格差を埋めることができるというわけです。

 

さらに、学校再開の時期については各自治体によってバラバラになる思われるため、これも地方毎の学習格差に繋がると言われています。

一斉に9月入学にすることで、この地方による学習格差も埋められるというわけですね!

2.学生生活を取り戻せる

休校によって失われてしまった学生生活を取り戻せるというのも9月入学の大きなメリットです。

すでに全国の学校では、春の選抜甲子園、中学総合体育大会、高校のインターハイの中止などが決定されており、学生にとって大切な青春の時間が奪われています。

 

おそらく大きな大会だけではなく学校規模の体育祭や修学旅行といったイベント(行事)も続々中止になる可能性が考えられます。

4月入学のままでは絶対に取り戻すことができない学生生活ですが、9月入学にすることで取り戻すことができます。

もちろん一度中止になったイベントをどのようにいつ実施するのかといった問題は残りますが、今後の人生においても大きな影響を与える学生生活を取り戻せるのは大きなメリットです。

3.入試や就職活動をずらせる

休校によって影響が出ているのは学習過程の進捗状況だけではありません。

入試を含めた各種試験や就職活動にも影響が出ています。

 

例えば、大学の学校推薦型選抜(旧AO入試)は11月頃から試験が実施されます。

もし、このまま学校の再開時期が遅れてしまうと、再開後すぐに入試ということになってしまいます。

特に、「学校推薦型選抜」は成績なども重視されるため、休校状態で成績がつかない期間があると推薦基準の判断が難しくなってしまいます。

 

また、就職活動に至っては、3月に実施予定だった合同企業説明会が中止になるなどすでに影響が出始めています。

会社生活は学生生活と比較して何倍も長い時間を過ごすことになるため、就職活動は学生にとっては一大イベントです。

9月入学にすることでこの就職活動の期間を半年間遅らせることができるので、学生側も企業側も余裕を持って就職活動および採用活動に取り組めるようになります。

4.海外と入学時期が一致するため留学しやすくなる

9月入学(新学期)はこれまでも議論されてきましたが、その中に「グローバルスタンダードにできる」というメリットが挙げられていました。

世界的には9月入学(新学期)が標準であるため、留学などのタイミングが一致するのでやりやすくなるというわけですね。

 

ただし、世界各国どこでも9月入学(新学期)というわけはありません。

以下、世界各国の入学月と国名の一覧表です。

入学月国名
1月シンガポール
2月オーストラリア、ニュージーランド
3月韓国
4月パナマ、日本
5月タイ
6月フィリピン
9月アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ベルギー、トルコ、モンゴル、ロシア、中国
10月ナイジェリア、カンボジア

表を見てみると、北半球の国は9月入学が多いですが、9月入学以外の国も多数存在しています。

そのため、9月入学(新学期)は世界標準というよりも「先進国標準」という方が的を射てるかもしれませんね。

2.9月入学(新学期)のデメリットは?

メリットも多い9月入学(新学期)ですが、どんなデメリットがあるのでしょうか?

1.費用負担が増える

9月入学(新学期)になるということは、学生生活が半年間長くなるということです。

ということは、学費も半年分多くかかる可能性があります。

そして、増えた学費を誰が負担するのかという議論は9月入学(新学期)が決定した後に本格的に取り上げられるかもしれません。

 

国の決定で9月入学(新学期)に変更になったのであれば、国や自治体で負担してほしいと思いますが、今回の一律10万円給付を巡っても相当議論を交わしてようやく決定されました。

企業は倒産が相次いでいますが、自粛要請は出していますが、補償はほぼないです。

そういった背景から考えると学費も各家庭に負担させる可能性は十分に考えられます。

 

コロナウイルスの影響で減収となっている家庭も多いかもしれませんが、少しでもお金は貯金に回しておいたほうがいいかもしれません。

2.児童・学生の心のケア

9月入学(新学期)にすることはメリットも多いですが、何もかもうまくいくわけではありません。

学生の中には、9月入学を望む声もあれば反対する声もあります。

反対していた児童・学生は9月入学(新学期)になることで逆に悪影響となる可能性もあり得ます。

 

例えば、9月入学のメリットで「学生生活が取り戻せる」という点を挙げましたが、中には学生生活が楽しくない学生もいるはずです。

 

そういった児童・学生は心のケアが必要となる可能性も十分に考えられます。

3.会計年度が変わる

国や地方自治体の会計年度は4月〜3月となっています。

会計年度とは
国、地方自治体または法人の収入および支出を整理分類し、その状況を明らかとするために始期日と終了日を定めた1年間
引用元:Wikipedia

これまではお金の管理と学校の入学(新学期)の時期が一緒だったものがずれてしまうんですね。

しかし、会計年度は必ずしも入学時期と合わせないといけないわけではないようです。

例として、世界の会計年度を一覧表にしました。

会計年度国名
1月〜12月中国、韓国、フランス、ドイツ、オランダ、ベルギー、スイス、ロシア
4月〜3月日本、インド、イギリス、デンマーク、カナダ
7月〜6月フィリピン、ノルウェー、スウェーデン、ギリシャ、オーストラリア
10月〜9月タイ、ミャンマー、アメリカ

先進国の入学時期は9月入学が多数派でしたが、会計年度はバラバラとなっています。

そのため日本も会計年度はこれまで通りで9月入学(新学期)を採用することもできるかもしれません。

4.文化・習慣が変わる

日本の入学・卒業といえば「桜」のイメージがありますよね?

桜が咲き、そして散る季節といえば「出会いと別れの時期」というのが日本人の習慣として根強く残っています。

9月入学となると桜の時期ではなくなってしまうため、違和感を感じる方も多いかもしれませんね。

 

また、楽曲でも「桜」を題材にした歌が数多くあります。

出会いと別れの表現として桜を絡めた歌詞も多数存在するため、そういった楽曲の雰囲気とは合わなくなってしまいますね。

以下、主な桜がつく曲名とアーティストの一覧です。

曲名アーティスト
桜(独唱)森山直太朗
桜坂福山雅治
さくらケツメイシ
コブクロ
SAKURAいきものがかり
河口恭吾
桜雨JUJU
桜色アンジェラ・アキ
10年桜AKB48
桜の花びらAKB48
桜の木になろうAKB48
Sakuraレミオロメン
FUNKY MONKY BABYS
桜の雨初音ミク

表に挙げたアーティストはほんの一部で、この他にも多くの方が桜にちなんだ楽曲をリリースしています。

全てが入学・卒表と絡んでいるわけではないですが、9月入学により季節感がズレるのは寂しい気もしますね。

5.就職時期と入学時期がズレる

メリットにもあった就職と9月入学(新学期)の関係ですが、デメリットにもなり得ます。

理由は、入社は4月からのためです。

就職・採用活動を9月入学に合わせてずらしたとしても、4月入社のままでは半年間空きができてしまいます。

 

内定先が決まり9月に卒業したとしても、翌年の4月まではどこにも属していない状態となってしまいます。

その期間は生活するためにもお金がかかりますし、学校所属するとなればさらにお金がかかる可能性もあります。

 

半年後に辞めることが分かっている学生をアルバイトとして雇う企業も少ないかもしれません。

9月入学(新学期)を達成するためには、9月入社についても本格的に考えていく必要がありそうです。

6.学年の切り替え

9月入学(新学期)となることで、1学年の切り替えがどうなってしまうのかといった問題点もあります。

9月入学ということは9月生まれから8月生まれが1学年となるため、4月から9月生まれの人たちが特別措置として同じ学年に加わることで、マンモス学年が出来上がる可能性が指摘されています。

これは法律を含めた複雑な問題でもあるため、大きな議論となるかもしれません。

詳しくは以下を参照してください。

7.東京オリンピックがある

延期が決まっている東京オリンピックですが、2021年7月23日〜8月8日開催が有力となっています。

これまでは、特に大きなイベントはなかった夏季オリンピックの開催時期ですが、9月入学(新学期)となると入試と被る可能性があります。

海外からの訪日観光客が増えること自体は問題ありませんが、もしコロナウイルスの感染がまだ世界では続いている可能性もあり得ます。

 

あまり考えたくはないですが、コロナウイルスの感染がオリンピックを機に再発する可能性もあり得ます。

オリンピックが開催されれば世界中の人が東京に密集することは避けられないため、万が一の自体が心配されます。

そうなれば、せっかく9月入学を実施したとして、入試は不可能となってしまうかもしれません。

 

しかし、新型コロナウイルスの問題は根本的には9月入学の問題ではないです。

何月入学だとしてもコロナウイルスの問題が解決していないと何もできないことには変わりません。

3.まとめ

今回は、9月入学(新学期)のメリットデメリットについて調べてみました。

9月入学はメリットも多いことが挙げられていますが、やはりいいことばかりではないようです。

費用負担や学生の心のケアなどデメリット面も挙げられているためそれらをどのようにクリアしていくのかが大きな課題となりそうです。

 

ここまでご覧いただきありがとうございました。

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